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2012年1月13日。ビスカスの記念すべき初出版物、『相続の現場 55例』が株式会社ダイヤモンド社より出版されました。
八木 「私自身が日本中の会計事務所を回り、弊社にご登録頂いている中でも特に相続に詳しい先生方に話を伺いました。それはもう、リアルな現場の声が続々と・・・。相続って一般に揉めるイメージが強いと思うんですが、どうしても『お金持ちの問題』という認識の方が多いんですね。けれども、相続は今後大増税になることは間違いありませんから、『自分には関係ない』とはもう言っていられないのです。また、一般的な収入世帯の方でも大いに揉める可能性があるのが相続です。『相続の現場 55例』では実際にあった相談事例を基に、もちろんプライバシー保護のために個人名等は変えてありますが、55の事例をケーススタディとして掲載しています。」
相続の現場55例
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日本中の事務所を取材するのは、大変だったのでは?
八木 「そうですね。取材から出版まで約半年という非常にタイトなスケジュールでしたから・・・。一日に3県移動したり、北海道に半日しかいなかったりなど、強硬日程も多くありましたね。いろんなドタバタもありましたので、おいおい話していきましょう。」
そもそも、今回この本を出版しようと思ったきっかけは?
八木 「以前から、ビスカスの第2ステージ、新たな試みとして本を出そうとは考えていたのですが、きっかけはあの東日本大震災でした。」
「忘れもしない、2011年3月11日。当時私はオフィスにいましたが、10階にあるのでそれはもうひどく揺れて。なかなか揺れも治まらないので、『あぁ。このままもうダメかもしれない』と本気で思いましたね。」
あの震災から早くも一年が経とうとしていますが、被災地の傷跡は未だに深く残っています。
八木 「それでも、当初の混乱からはだいぶ落ち着きました。あの日は東京の交通機関は完全にマヒしていましたし、その後数日間は、スーパーやコンビニに行っても陳列棚はガラガラ。東京でもあんな状態でしたから、被災地では一体どれほどの混乱があったのかは想像に難くありません。連日震災の被害の様子もニュースで報道されていましたし。自然の脅威の前に、人はあまりにも無力だということを痛感しました。」
「震災発生から一週間。一日に何度も起こる余震に怯えながらも、何とか通常の業務に戻ろうとしていた時でした。弊社では『相続財産センター(http://www.souzoku-center.net/)』
という相続に悩んでいる方向けのサイトを運営しているのですが、そこに被災地から一本の電話がかかってきました。電話の相手は、何とまだ高校生の男の子でした。」
まさか、あの震災でご家族の方が?
八木 「そうです。その高校生は3人兄弟のご長男。ご両親が今回の津波にのみ込まれ、お母様は遺体で見つかったそうですが、お父様はまだ行方不明のままということでした。そしてご両親は事業をされていたのですが、津波でお店も流されてしまったそうです。顧問として税理士の先生もついていたそうですが、その方も津波で亡くなったということでした。」
「その高校生は『たぶん相続の手続きが必要になると思うんですけど、どうしたらいいですか?』と。家も流されてしまって避難生活を続ける中、偶然弊社のサイトを携帯電話で見つけ、問い合わせてくれたのでした。」
ご両親を亡くされて辛いでしょうに、とても気丈ですね。
八木 「自分が弟たちを守らなくては、という気持ちだったのではないでしょうか。けれども、何もかも流されてしまって現場は大混乱。相続はほとんどの方にとって一生に一度あるかないかのこと。通常でもその手続きは非常に負担になります。加えて今回は必要な書類もほとんど流されてしまっているので、まさに『どうすればいいいかわからない』という状態でした。私の方では、とにかく今の状況を整理して、可能な限り家の財産がわかる書類を集めるように、とアドバイスをしました。」
「そして、私は改めて実感したのです。いつ、どこで、誰に対して起こるのかわからないのが相続である。そして遺されたご家族の方にとっては、近しい方を亡くされたショックもあり、多かれ少なかれ混乱が生まれます。また、相続税は非常に専門性が高く、税務のプロである税理士の先生でも相続を苦手とされている方は多いのです。そんな状況で、『知らない』というだけで相続においてたくさんの損をされている方がいる。また、『自分には関係ない』という先入観から、何の対策も取らずにいて取り返しのつかない事態になってしまっている方もいる。そのような状況に警鐘を鳴らしたい。その思いから、『いつか』と思っていた本の出版を、早急に決意したのでした。」
この55の事例を読むと、『ひょっとしたら自分も当てはまるのでは・・・?』と思うようなケースも多々見られます。
八木 「震災の影響で平成24年度も見送られましたが、相続税は税率の引き上げや基礎控除の大幅な引き下げなど、今後増税となる見通しです。現在の相続税の課税対象者は100人に4人と言われていますが、増税になった場合は一気に1.5倍に増えると言われています。『自分には関係ない』と思っていた方々も、課税対象となる可能性は極めて高いのです。」
そういう方々にこそ、ぜひこの『相続の現場 55例』を手に取っていただきたいですね。
八木 「紀伊國屋・八重洲ブックセンター・ジュンク堂書店等でランキング1位を獲得するなど、お陰様で評判もいいんですよ。」
また、次回からは涙あり、笑いあり(?)の取材日記も掲載します。本の製作の裏側が分かれば、更に本書の内容に興味を持っていただけるでしょう。

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